散歩を習慣化するな!
散歩の間違った認識
多くの飼い主さんが犬を飼い始めると同時に、犬の散歩が毎日の日課になります。
「ワンちゃんの健康のため」
「ワンちゃんの運動不足解消のため」
このように愛犬のことを思って、できるだけ規則正しく同じ時間に散歩をします。
愛犬思いで、とっても優しい飼い主さんですね。
でも、ちょっと待って下さい!
これって犬のしつけの観点から言うと、絶対にやってはいけないことなんです!
知ってましたか?
では何がいけなかったのでしょうか?
それは、犬の散歩を習慣化していることです。
犬は時間感覚にとても優れた動物です。
例えば、
「毎朝6時と夕方5時に散歩をする」
これを一週間続けると、犬はこの散歩の時間を簡単に覚えてしまいます。
散歩の時間を覚えてしまった犬は、その時間になるとワンワン吠えて、
「お〜い、散歩の時間だぞ!早く散歩に連れて行ってくれ〜」
と、飼い主に要求します。
飼い主は愛犬が可愛くてしかたないので、
「あら!散歩の時間を覚えたの。お利口さんね!」
と言いながら、散歩に連れて行きます。
【犬が要求する】
↓
【飼い主が応える】
↓
【犬が要求する】
↓
【飼い主が応える】
このようなことが繰り返されるわけです。
これでは明らかに犬が主導権を握っていて、飼い主が従属的になっています。 つまり主従関係が逆転してしまっています。
主従関係が逆転してしまったら、散歩どころか、その他のしつけや訓練においても、うまくいかなくなります。 ですから、犬の散歩は絶対に習慣化しないで下さい。
では、どのように散歩をしたら良いのでしょうか?
散歩に連れて行くリズム
犬は習慣性の強い動物です。
犬の散歩を習慣化させないためには、散歩に連れて行くことや、散歩に連れて行く時間を、 習慣化しなければいいのです。
具体的に言えば、
◆毎日散歩に連れて行かないこと!そして、あなた主導で散歩に行くこと!
毎日散歩に連れて行けば、それが習慣化してしまいます。
そして、犬に合わせて散歩に行くのではなく、あなたの都合に合わせて、犬を散歩に連れて行くのです。
例えば、こんな感じです。
「最近は運動不足だから、ちょっと散歩でも行こうかな」
「ついでにポチも散歩に連れて行くとするか!」
これなら、あなたの都合で散歩をしていますね!
◆散歩に連れて行く時間を不規則にする!
犬は時間感覚がとても優れています。
毎日夕方5時に散歩に連れて行けば、それが習慣化してしまいます。
だったら散歩に連れて行く時間を不規則にすればいいのです。
昨日は夕方5時に散歩に行ったなら、今日は夕方6時に散歩に行く。あさっては、夕方4時に散歩に行く。
このように散歩に行く時間を不規則にすればいいのです。
散歩を習慣化しなければ、犬にストレスも溜まりませんし、 特定の時間になると吠えて散歩を要求することもなくなります。
散歩の仕方のポイント
◆毎日散歩に行かなくてよい!
◆犬の散歩は、あなた主導で連れて行く!(行きたくなければ、行かなくてよい)
◆散歩の時間は決めない!
この犬の散歩の仕方は、非常に重要なしつけの一つです。
必ず守って下さいね♪